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プロジェクトストーリー “情報は足で稼ぐ”伝統のスタイルで地元と全国へ笑いを発信 「PS」から「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」へ

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写真左 = 竹内 翔 総合コンテンツ 2008年入社 / 右 = 橋本 真優 総合コンテンツ 2021年入社

憧れの『PS』を担当するも、ディレクターデビュー日に大失態!?

1994年にスタートして以来、長年続くローカル情報番組『PS』シリーズ。お二人はどのように携わってきましたか?

竹内 入社2年目から『PS』シリーズの担当になりました。中京テレビを象徴する番組なので、すごくうれしかったですね。1年ほどのAD(アシスタントディレクター)経験を経てディレクターとして初めて担当したのは、芸能人の方が行きつけにしている名古屋のお店を推薦してもらうというコーナー。でも、ディレクターとしての初ロケ日になんと寝坊して大遅刻してしまって…。自分で言うのもなんですが、普段は結構きっちりした性格なんです。なのに、この日に限って大失態でした。

橋本 前日夜遅くまで仕事をされていたのですか?

竹内 それが、前日は満を持して「早く帰ってしっかり睡眠をとろう」と言って、みんなで早々に上がっていたんだよね。逆によく寝すぎてしまったことが裏目に出てしまったのかもしれない(笑)。その経験もあってすごく注意するようになり、遅刻の経験はその1回きりですね。現在は『PS』シリーズから全国放送に発展した『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』の総合演出を担当しています。

橋本 私は入社当初は情報番組『ぐっと』で生放送の現場を経験し、2カ月くらい経ったときに『PS純金』チームに異動になりました。『ぐっと』を担当しているとき、『PS純金』の制作チームとデスクが隣り合わせだったのですが、みんないつも外へ出て飛び回っていて全然デスクにいなかったんです。大変そうだけど楽しそうだなという印象でした。

竹内 4月からは晴れて『PS純金』のディレクターに就任だね!今の心境は?

橋本 ディレクターになったばかりで、今のところあまり実感はないですが、ようやく少し責任感が出てきたかなと思っています。今「ツバメの巣がある店は人気店」というコーナーを制作しているのですが、休日もずっとツバメの巣のことを考えています(笑)。

客として訪れ、食べ物は残さない!受け継がれる制作スタイル

現在放送中の『PS純金』の制作について教えてください。

橋本 ディレクターとADあわせて16人の制作チームで動いています。週1回の放送1本分をディレクターとADがペアになって作るというサイクルです。

竹内 僕が『PS』を担当していたときは、中京テレビのチームとミッドエンジンのチームが週替わりで担当していたから隔週で作っていたけど、今はミッドエンジンが毎週担当しているからさらに大変だよね。その人数で毎週あのクオリティの番組を作って、新しい企画にもチャレンジしているなんて本当にすごいと思う!

橋本 時間に追われることはありますが、たとえば「取り上げる店は、必ずお客として直接食べに行く」というような、代々続く制作スタイルは変えていませんよ。

竹内 そうそう。僕なんて『PS』の担当になったばかりの頃、10kgくらい太ったよ。リサーチ、取材問わず「出された物は絶対残さず食べる!」という伝統も受け継がれているよね。

橋本 1日5食くらい食べる日も珍しくないので、胃薬を常備しています。

竹内 僕は今『オモウマい店』を担当しているけど、『PS』こそ、バラエティー番組作りの原点という気持ちです。取り上げるお店の情報は、ネットの情報や電話取材だけではなく、ディレクターやADが一人の客として訪れ、体感したことがベース。「こんな良い店があるんだ!」「この店主おもしろい!」って感じた発見や驚きを素直に届けているからこそ、説得力が増して温度感が伝わるんだと思う。

橋本 やっぱり“足で稼ぐ”リサーチや取材の量こそが『PS』シリーズの強みですよね。お店の魅力を一番わかっている常連の方のリアルな声、店主の方のキャラクターや想いを引き出せるようなインタビューを撮りたいと常々思案しています。バラエティーの作り手として、口元がゆるむくらいの小さな笑いではなく、表情がくずれてしまうくらい爆笑するようなインタビューを撮るのが今の目標です。

ローカルの制作スタイルを生かし、全国放送のレギュラー番組へと飛躍

2021年4月からスタートした全国ゴールデン番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』。始まったきっかけは?

竹内 『PS』で出会ったおもてなし精神が満載の店って、東海地方だけではなく、日本全国にあるのではないかなという確信にも似た想いがありました。そこで、2019年中京テレビ開局50周年の節目に、『PS』シリーズの特番として『全日本びっくり仰店グランプリ』という番組名で2回放送。その反響を受けて、ゴールデンタイムのレギュラー番組としてスタートしたという流れです。

橋本 入社して1週間くらいの頃に、ちょうど『オモウマい店』が始まったのを覚えています。最初はそれほど意識していなかったんですが、実家がある関西に住む両親が毎週録画して見ているって聞いたり、故郷の友人の間で評判になっていたり。全国番組のすごさを感じました。

竹内 そうだね。制作に携わる上での心境や環境の変化はあまりないけど、SNSなどで寄せられる声の多さはやっぱり全国区ならでは。反響の大きさに、うれしさと怖さが同時に押し寄せてくるような感覚を抱きました。

橋本 入社から1カ月か2カ月ほど経ったとき、エンドロールに翔さんの名前を見つけて、そのとき初めてミッドエンジンのスタッフが『オモウマい店』の総合演出をしているんだと知って驚きました。「夢のある会社に入ったんだ!」と改めて実感して、モチベーションがかなり上がりましたね。制作は何人くらいで担当しているのですか?

竹内 『オモウマい店』は今、ディレクターとAD合わせて40人くらいの制作部隊で、日本全国を飛び回っています。今日も全国津々浦々、スタッフたちが散り散りになっておもしろい店を探しているはずです。

橋本 旅行感覚で日本全国に行けるのは、すごくうらやましいです!時間をかけて店主との関係性を構築していく過程や、店主の人格の部分まで深く描いている部分などすごく勉強になります。

竹内 一方で『PS純金』は「やっぱり地元はオモシロイ」というコンセプトをしっかり体現しているので、“富士山の形をしたすべり台を全部制覇しよう!”という企画のように、地域性を上手に押し出しながら、楽しく地元のことを教えてくれているよね。

橋本 ローカル感の強さや地元の人に喜んでもらえるという点は『PS純金』ならでは。全国も地方もそれぞれにおもしろさがありますね。

ローカルから全国番組まで。夢を抱ける社風が息づく

全国番組も手掛けるCTV MID ENJIN。働く魅力ややりがいを教えてください。

橋本 入社3年目の私が『PS純金』のディレクターを務めさせてもらえるなんて、すごく光栄なことです!しかも、『オモウマい店』のように全国版の番組を作るチャンスがあるということは、ミッドエンジンで働くやりがいの一つですね。

竹内 若い世代の成長のスピードはすごく速いよね。他局のスタッフの人からも言われたことがあるよ。

橋本 若手であってもチャンスをつかめる環境があることに、すごく感謝しています。

竹内 僕が入社した頃から、年齢やキャリアに関わらず、自分の意見を発信しやすい社風が息づいていると思います。自分がおもしろいと思ったことに先輩が耳を傾けてくれて、伸び伸びと育てる土壌があるよね。

橋本 入社する前は正直、ADって“パシリ”というイメージがあったんです。でも『PS純金』に配属になってから1週間くらいで早速取材に行かせてもらい、自分で撮影した映像がオンエアに使われることもあって驚きました。意欲次第で早い段階からいろいろな仕事を学べます。

竹内 「三振してもいいから振ってこい!」みたいな文化は、脈々と引き継がれている気がします。そうやって自分自身も育ててもらったからこそ、若手の芽を育てようという想いは強いですね。

今後の目標についてお聞かせください。

橋本 『PS純金』については大きく2つの目標があります。1つはディレクターとしての個性を発揮すること。『PS』シリーズって、担当するディレクターさんによって、回ごとに色があるなと思っていたので、私も『PS』シリーズのコンセプトや核となる部分はもちろんくずさずに、自分のカラーを発揮できるようなディレクターになりたいです。もう1つは、ローカル番組ならではのおもしろさをより追求していきたいということ。地元の人にしかわからないネタだけど、地元ではない人が見ても楽しめるような企画を作れたらいいなと思っています。

竹内 僕はとにかく『オモウマい店』が、できる限り長く続く番組になるといいなという想いが強いです。総合演出になってから、すっかりデスクワークが増えてしまったので、ときにはかつてのように、自分自身もカメラを手に外へ飛び出すような役回りでの番組制作にも興味があります。

橋本 番組以外の部分では、企画提出も積極的に頑張りたいです。バラエティー以外にドラマも作ってみたいですし、白紙の状態から考えた自分の企画でディレクターを務めることが夢です。

竹内 企画を提案できる機会も多いから、チャレンジしがいがあるよね。番組に対して視聴者の方から寄せられる声に触れると、こんな自分でも役に立てることがあるんだって思えて原動力になるんです。だから、今以上にもっと一つひとつのことに対して真摯に、丁寧に向き合っていきながら、「楽しかったな」「見て良かったな」と思ってもらえるような番組を作り続けたいと思っています。

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